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アートギャッベができるまで

2022/02/28(月)

 

 

 

 

【遊牧民の暮らしから生まれた手織の絨毯】

アートギャッベとは、南ペルシア(イラン高原の南西部)の遊牧民族によって織り続けられている手織り絨毯の事です。
高地で遊牧民と生活している上質な羊の純毛を刈り取り、手で紡ぎ、大地の恵みの草木で染め上げます。
一点一点丹精込めて織られている為、何十年と使い込むほど表情を変え、味わい深く成長していきます。
一度見れば誰もが心を奪われる草木染の色、艶、デザイン、驚くほど柔らかな肌触り、気持ちよさ、
そして一点モノという世界で一枚しかない価値、それが『ギャッベ』です。

 

 

 

【1. 羊を育てる】 イラン南西部に暮らす遊牧民族のカシュガイ族にとって、共に暮らすヒツジやヤギからの恵みは暮らしに欠かせません。羊毛はギャッベやキリムなどの生活道具に、ミルクはバターなどにして貴重なタンパク源に。昔ながらの”マシュク”と呼ばれる羊の皮で作った袋にミルクを入れて、左右に振ることでバターを作ります。

 

【2. 糸をつむぐ】 アートギャッベで使われている羊毛は年に2回刈り取る羊毛の中でも最も上質で、冬を越え春に刈り取ります。羊毛は手作業によって糸に紡いでいきます。

 

【3. 糸を染める】 カシュガイの女性によって紡がれた糸は、ゾランヴァリ工房の染色工房に集められウールの質や細さ、色によって分けられた後に、大きな窯でクルミの殻やウコン、藍などから採れた染料を使い草木染めをします。重ね染めなどによって深く鮮やかな色合いに染められた糸は、イランの強い日差しによって天日に干されます。

 

【4. 織る】 アートギャッベは熟練した織子さんによって織りあげられる芸術品。2m×3mくらいの大きさのギャッベとなると、4人がかりでも1年近くかかることもあります。

 

【5. 裏を焼く】 手によって紡がれた羊毛は、糸の表面から細かな毛がたくさん飛び出しており、織りあがったギャッベの裏も細かな毛でゴワゴワしています。バーナーで裏を焼くことで、細かな毛や一緒に織りこんでしまった草などをキレイにすることができます。また、熱を加えると縮むというウールの特性によって結び目が締まり、より丈夫な絨毯になります。アートギャッベ以外のギャッベでは、この裏を焼く工程を省略している場合もあります。

 

【6. 刈り揃える】 ひと目結んでは切り、一目結んでは切るように織っていくギャッベ。出来立ての状態ではまだ表面がデコボコの状態です。職人さんがそれぞれのギャッベに最適な長さに刈り揃えることで、より魅力的な絵画のような仕上がりになります。

 

【7. 洗う】 刈り揃えられたギャッベ達は、洗いの工程に入ります。トリートメントを行いながら、何度も洗いをかけることでアートギャッベ独特のなめらかな仕上がりになります。洗浄で使われている道具は、デッキブラシのようなモノではなく鉄製の鍬(くわ)のような道具で、扱き洗いを行います。上質な羊毛は丈夫ですね。

 

【8. 天日干し】 洗浄したギャッベは、大きな脱水機に入れたのちに、湿度の低いイランの陽射しによって自然乾燥されます。

 

【9. 毛をほぐす】 洗浄などの工程できれいに仕上げられたギャッベたちは、毛束をほぐすようにブラッシングし、最後に縁やサイドをかがり縫いします。この時に飛び出ている毛が無いか最終確認をし丁寧に刈り揃えます。

 

【10. 選定する】 多くの人たちによって様々な工程を経たアートギャッベ。その中から日本独自で設けた厳しい基準をクリアしたものを選定し、私たちの元へと届けられます。

 

 

 

 

 

 

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